タイトルの通りです。
名古屋大学は理系の学科が多いですので、ひとまず医学部の結果を記載したいと思います。
データ引用元はコチラ☛ https://www.nagoya-u.ac.jp/admissions/exam/upload/R4.tokuten.pdf
医学部
医学科
- 共通テスト☛900点
- 2次試験☛1,650点
共通テスト:2次試験=6:11(2次試験重視)
満点 | 合格最高点 | 合格最低点 | 合格者の平均点 | |
---|---|---|---|---|
合計点 | 2,550 | 2,289 | 1,807 | 1,949.29 |
得点率 | 100% | 約89.8% | 約70.9% | 約76.4% |
共通テストで90%を取ったとすると?
☛1949.29-900×0.9=1139.29
1139.29÷1650×100=約69.0%
つまり、2次試験で約69.0%を取れば、合格者の平均点が取れた計算になります。
- 名古屋大学医学部医学科のように、旧帝大医学部レベルは共通テストで90%が一つの目安です。それでも、2次試験で70%近く取らないと合格者の平均点に達しないわけですから、合格のハードルがいかに高いかを物語っていると思います。
- 名古屋大学理系の2次試験の問題で70%近く取ることがいかに難しいことなのかは、名古屋大学の過去問を見ればわかると思います。
保健学科
看護学専攻
- 共通テスト☛900点
- 2次試験☛1,650点
共通テスト:2次試験=6:11(2次試験重視)
満点 | 合格最高点 | 合格最低点 | 合格者の平均点 | |
---|---|---|---|---|
合計点 | 2,550 | 1,684 | 1,292 | 1,431.28 |
得点率 | 100% | 約66.0% | 約50.7% | 約56.1% |
共通テストで75%を取ったとすると?
☛1431.28-900×0.75=756.28
756.28÷1650×100=約45.8%
つまり、2次試験で約45.8%を取れば、合格者の平均点が取れた計算になります。
放射線技術科学専攻
- 共通テスト☛900点
- 2次試験☛1,650点
共通テスト:2次試験=6:11(2次試験重視)
満点 | 合格最高点 | 合格最低点 | 合格者の平均点 | |
---|---|---|---|---|
合計点 | 2,550 | 1,643 | 1,317 | 1,449.87 |
得点率 | 100% | 約64.4% | 約51.6% | 約56.9% |
共通テストで75%を取ったとすると?
☛1449.87-900×0.75=774.87
774.87÷1650×100=約47.0%
つまり、2次試験で約47.0%を取れば、合格者の平均点が取れた計算になります。
検査技術科学専攻
- 共通テスト☛900点
- 2次試験☛1,650点
共通テスト:2次試験=6:11(2次試験重視)
満点 | 合格最高点 | 合格最低点 | 合格者の平均点 | |
---|---|---|---|---|
合計点 | 2,550 | 1,587 | 1,300 | 1,432.19 |
得点率 | 100% | 約62.2% | 約51.0% | 約56.2% |
共通テストで75%を取ったとすると?
☛1432.19-900×0.75=757.19
757.19÷1650×100=約45.9%
つまり、2次試験で約45.9%を取れば、合格者の平均点が取れた計算になります。
理学療法学専攻
- 共通テスト☛900点
- 2次試験☛1,650点
共通テスト:2次試験=6:11(2次試験重視)
満点 | 合格最高点 | 合格最低点 | 合格者の平均点 | |
---|---|---|---|---|
合計点 | 2,550 | 1,699 | 1,431 | 1,516.23 |
得点率 | 100% | 約66.6% | 約56.1% | 約59.5% |
共通テストで75%を取ったとすると?
☛1516.23-900×0.75=841.23
841.23÷1650×100=約51.0%
つまり、2次試験で約51.0%を取れば、合格者の平均点が取れた計算になります。
作業療法学専攻
- 共通テスト☛900点
- 2次試験☛1,650点
共通テスト:2次試験=6:11(2次試験重視)
満点 | 合格最高点 | 合格最低点 | 合格者の平均点 | |
---|---|---|---|---|
合計点 | 2,550 | 1,421 | 1,237 | 1,324.53 |
得点率 | 100% | 約55.7% | 約48.5% | 約51.9% |
共通テストで75%を取ったとすると?
☛1324.53-900×0.75=649.53
649.53÷1650×100=約39.4%
つまり、2次試験で約39.4%を取れば、合格者の平均点が取れた計算になります。
まとめ
どんな印象を持たれましたでしょうか。
思ったよりも高いですか?
思ったよりも低いですか?
- 名古屋大学医学部は、すべての学科・専攻で「共通テスト900点+2次試験1,650点」となっており、2次試験重視になっています。
- 一般的には、難関大学は2次試験重視です。
- 医学部医学科に関しては、共通テスト+2次試験=総合で70%だと合格者最低点程度なってしまう。
- 2022年度(令和4年度)は、医学部医学科の合格者最低点が約70.9%となっています。
- 医学部医学科と医学部保健学科では、問題も配点も同じだが必要得点率に大きく差がある。
- これはどの大学にも言えることです。
- 医学部医学科での最高点と最低点で482点もの差があります。最高点でも最低点でも合格であることは間違いないですから凄いことなのですが、世の中広いですね。
勘違いをしてはいけませんが、医学部医学科と医学部保健学科に差があるとは書いていますが、保健学科の難易度が低いというわけではありません。名古屋大学の問題(2次試験)で40~50%取ることは決して簡単なことではありませんし、むしろ難しいことです。
大学受験事情として、医学部医学科は別格な部分がありますので、その点は本当に勘違いをしないようにお願いいたします。